諸役人が、土井利勝に用筋を伺う時、利勝は心に叶わないことには、
「確かにもっともではあるが、
未だなんとなくやり方があるだろうと思うので、
とくと仲間衆と相談なさって申し出なさい。
仲間衆の相談で極めがたいなら親類衆、または、御自分の家来などへも、
相談なさって申し出なさい。」
と、言った。
その人がそのように相談し、了簡して申し出た時、
利勝は、まことにもっともだと思えば、
「一段ともっともに思う。ぜひともその通りにしなさい。」
と指示した。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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