鷹狩りに出た時☆ | げむおた街道をゆく

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越前忠直卿、さまざまの悪行をされていたが、

妊婦の腹を裂いて御覧になることが、たびたびあった。
 

ある時、鷹狩りに出た時に、野で一人の女が摘み草をしていた。
それを見た忠直卿は、岩崎大膳に、

「あの女は妊娠しているとみえる。様子を見て、連れて参れ。」

と仰せになった。
 

大膳は、かしこまって女のところに行き、改めるとまさしく懐妊であった。
大膳は、不憫に思い、女に摘んだ草を全部懐に入れさせ、忠直卿の元に戻り、
「どうやら摘んだ草をたくさん懐に入れていたようで、懐妊ではありませんでした。」

と復命した。
 

こうして大膳のおかげで、女の命は助かった。
大膳は、忠直卿お預けの後、井上河内守に招かれて客人となったという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 忠直公の御悪行、松平忠直

 

 

 

ごきげんよう!