静御前の薙刀☆ | げむおた街道をゆく

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前田家三代目藩主、前田利常の話。

前田家には源義経の愛妾・静御前が使ったといわれのある薙刀を家宝としていた。
 

ある時、徳川幕府より使いがきた。
「我が徳川家も、静御前の薙刀を所蔵しておる。

前田家の薙刀は、贋物ではないか?」
前田家の家臣達は困った。

 

こちらが本物と言えば、幕府の機嫌を損ねる。

だがこちらが贋物と言えば前田家の面目が潰れる。
 

だが前田利常は、幕府の使者に笑って答えた。
「静御前は勇敢な女だった。

義経のために、何度も戦った。

その静御前の薙刀が、一本のはずがあろうか。

両家の薙刀は、いずれも本物である。」
その答えに、使者も家臣達も手を打って喜んだ。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 底の知れぬ人、前田利常

 

 

 

ごきげんよう!