ある時、隠居していた前田利常は、
息子の光高に、佐々木道休を通じて忠告した。
「お前は文武にすぐれた男であるが、
いつも家臣に声をかけているのはよろしくない。
武将というのは無闇に声をかけないものだぞ。
普段は声をかけずに金銭や衣類などを与えて目をかけるんだ。
なぜかというと、本当に家臣に頑張ってもらう必要がある時は、
側にやる物がないので、その時こそ声をかけるのだ。
家臣というものは、
そういう時に主君から声をかけられると感激するのだよ。」
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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