鼻毛を伸ばしながら加賀百万石の礎を作ったことで評価も高い前田利常。
そんな利常公は当時の知識人である儒者に対して、この様に言っている。
『別に儒者が政治をしないと、どうしても国を治められないなんて事はないよね。』
(終に儒者が国の仕置をせねば、国不治というためしもなし)
『学問も、そりゃあ少しはしたほうがいいけどさ、
だけどやり方によってはその人にとって邪魔になることも有るわけで。』
(学問も少は仕たるが好し、去共仕様に依て結局邪魔に成事も有)
『学問を間違って心得ると、学問を鼻にかけて人を見下すとか、悪い影響もあるよね。』
(悪敷学問を心得れば、人を見下し凶き事あり)
『まあ、経験上、たいていは人柄が悪くなるよね。』
(大形は人柄悪成かと覚ゆる)
どうも、儒者に対してろくな印象が無かったらしい、利常公の発言である。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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