晴政の刀☆ | げむおた街道をゆく

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ある時、南部家の三戸城で南部晴政の刀が盗まれた。

犯人は分からず、刀番は事の次第を晴政に説明すると共に、
自分を罰するよう願った。

 

だが晴政はその申し出を不問にした。
「刀番と言っても朝から晩まで始終刀を守っているわけではあるまい。

ならば罰するには及ばない。
刀のある場所は城の奥だ、刀ひとつを盗む為にわざわざ奴僕がくるところじゃない。

刀は武器だ。おおかた武に励み、剣を好む若侍が、馬鹿な心を出して盗んだのだろう。
ならば、その刀をもってよく奉公してくれるだろう。

武士の盗みにはそのようなこともあるものだ。
これがもし、武士が金銭や米穀を盗んだというなら、法をもって処罰しよう。
この事は沙汰すべきでない、放っておけ。」

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 三日月の丸くなるまで、南部晴政

 

 

 

ごきげんよう!