唐衣☆ | げむおた街道をゆく

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秀吉に謁見し、あっさり独立に成功した松前慶広。
時流を読むのに長けた彼は、秀吉在世中から、

次の天下人家康とも誼を通じていた。

文禄2年1月のことある。

 

松前慶広は肥前名護屋にいた。
秀吉の唐入りに従軍するためで、

北海道から遠路はるばるやって来た慶広に、

秀吉はたいそう喜んだ。

同7日、慶広は徳川家康に謁した。
挨拶もそこそこに、家康はじろじろ慶広の姿を眺めた。

その時、慶広は、日本では珍しい、唐衣を着ていた。

家康が、よほどもの欲しそうな目をしていたのか、

それとも始めから慶広の計算だったのか、
慶広は着ていた唐衣を、その場でサッと脱ぎ、家康に献上した。
 

家康も珍しいものを貰って大喜びし、

以後、松前家と徳川家は深く交誼を結ぶことになったという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 幼名・天才丸、松前慶広

 

 

 

ごきげんよう!