信長との面会☆ | げむおた街道をゆく

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1580年代、出羽の有力国人の一人である谷地の白鳥長久は、

次第に勢力を拡大する山形の最上義光に恐れを抱き、
強大な後楯を得ようと中央で急成長をする織田信長に、

「我は信長様を敬い、また現状は出羽をまとめる者である。
そこで出羽守である事を認めてほしい。」

と使者を送った。

これを知った最上義光は、

「羽州探題と出羽守は最上家が名誉、なぜに長久が詐称をするのか。」

と怒りを顕にし、
家臣の志村光安を使者として、
最上家の系図と大きな白鷹、出羽産の名馬、月山打の長身の槍や刀を持たせて、

安土の信長の下へと派遣した。

面会の申請をしてそう日を経ず信長に呼ばれた光安は、
出羽における最上の役割と、
白鳥長久の非を丁重に、かつ簡潔に信長公へと申し上げた。

信長、

「羽州の事柄には疎い部分があり、白鳥某の言う事を、

疑いもせずに信じてしまったのはこちらの非。
山形殿(義光)、いや、『山形出羽守』殿には大変に悪い事をした。」
と言い、「正当な出羽守は最上義光である。」といった書面を書き与えた。

信長、

「地域の者にあって、そち(光安)は珍しく口才名誉(達者)であるな。」
と、信長公は手ずから三宝に金兵糖(金平糖)を盛り、

光安に褒美として渡し、
重臣に命じて、城と安土の町を案内させて饗(もてな)したと言う。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 性剛にして、志村光安

 

 

 

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