只今の士は、何と言える若者ぞ!☆ | げむおた街道をゆく

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大坂冬の陣の時、蜂須賀阿波守(至鎮)の陣に、

塙団右衛門が夜討ちした時、蜂須賀の家臣・賀島主水という者、
この時十五歳であったが、

敵が一人、橋の欄干に在ったのを、鑓を突き立てたが、かの者は、
「味方を見誤ったか!」

と言ってきた。

 

それを聞いた味方の者達も、

「同士討ちするな!」

と、声をかけてきたので、賀島はそのまま鑓を引いた。
 

するとかの者は大坂城内に駆け入り、馬を控えて、

「只今の士は、何と言える若者ぞ! 我は今夜の大将、塙団右衛門なり!」
と名乗り捨てて内に入ったという。

 

賀島主水はこの事を、老後まで語っていたとか。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ 言い触らし団右衛門、塙直之

 

 

 

ごきげんよう!