このうえ断れば、命を惜しむようなものだ☆ | げむおた街道をゆく

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慶長五年、石田三成は好意を手厚くして、九鬼嘉隆の一命を請うて味方に招いたが、

嘉隆は、
「すでに致仕して頼むべき家臣もいない。それに老年の身で一味しても無益だ。」

と応じなかった。

その後も三成は再三使いを立てて、

「無勢ならば紀伊国新宮の城主・堀内氏善が属するであろうから、
かの手の人数を従えて、指図をなさっていただきたい。」

と、しきりに申し送ってくるので、

嘉隆は、

「このうえ断れば、命を惜しむようなものだ。」

と、止むを得ず三成に味方し、息子守隆の鳥羽の城を奪い、

氏善とともにこの城に立て籠もった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 海賊大名、九鬼嘉隆

 

 

 

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