永禄5年の春、かの三好殿の家老・松永弾正は、
三好殿の弟・安宅摂津守冬康と不和なので、
冬康に逆心ある由を申し遣わしたが、三好殿はまったく臆し給わず。
その時、松永は謀を巡らして安宅殿の右筆の侍が浪人していたのを頼み、
叛逆の廻状を作って謀判を致し、数十通を取り出して三好殿に密かに見せ奉った。
これに三好は驚き給い、淡路から冬康を呼び越して、道で松永衆が生害した。
誠に無残の次第なり。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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