わらわが身籠った子が、男子なら☆ | げむおた街道をゆく

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四国の老婦たちが口づから語り伝えて曰く。

 

「戦国の時に豪傑の家に生まれては、

女子といえどもその志は堅固にして願うところ高し。

三好長慶の母堂は、

長慶を身籠り給う時に大願を起こし、

七夜の月を待ち、誓いをなして曰く、

『わらわが身籠った子が男子ならば、

三好七代の天下を持たせてくださり給え。

女子ならば、皇后の位に立たせてくださり給え。』

と言われ、三好の河瀬に立って水を桶に汲み入れて頭に戴き、

月の出るのを待ち、七夜の月の満ちる時に祈の験あって宿所に帰り給う。

それより月足り日重ねて、男子を産む。

これが長慶である。

長慶が成長して天下を手にしたのも、

この母堂の祈願によるのである。」

 

と、いうことであった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ 三好政権の樹立、三好長慶

 

 

 

ごきげんよう!