只今は如何に☆ | げむおた街道をゆく

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秀吉は、信長の仇の明智を討ち、また柴田を滅ぼしたので、

もはや天下に自分の敵はないと思っていた。
そのためこの軍功の賞として征夷大将軍職が欲しいと願っていた。

その頃、足利尊氏初代将軍から十四代後の将軍・足利義昭は、

いまだ中国地方にいたので、秀吉は使者を送り、
「私を養子にして下さり征夷大将軍職をお譲り頂ければ、

あなた様を敬い奉り富と栄誉を回復させてあげましょう!」
と義昭に訴えた。

が義昭は、天性愚生だったのでこの絶好のチャンスに、
「卑しい身分の分際で、よくここに来れたな!」

と怒って、そのまま使者を追い払ってしまった。
 

その後、秀吉は、菊亭晴季に相談して、

関白に就任し、朝廷から豊臣姓を賜った。

その後、秀吉は毛利輝元の館に行ったときに、

義昭が輝元の庭の前に立っているのを見かけたのでこう言った。
「只今は如何に。」

義昭は、手をついて腰を折り、

大いに秀吉を敬っている様子だったとのことである。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 最後の将軍、足利義昭

 

 

 

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