この時、森武蔵守(長可。原注:勝入の婿なり)は犬山より南にいた。
三河に入って岡崎の城を取ろうと思う心があり、
勝入(池田恒興)を救わなかったが、急を告げられて是非なく北に向かった。
しかし、長久手へは2里程行き着かずに、敵と組み合って討死した。
本多八蔵という者が武蔵守の首を取ったが、
その首を捨てて小脇差だけを取って帰って来た。
武蔵守だということを知らなかったのである。
その後に脇差を見知っている者がその事を告げると、
八蔵はまた行って首を取ろうとして、敵に出会って討たれたという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
こちらもよろしく
→ 鬼武蔵、森長可
ごきげんよう!