鬼武蔵の初陣☆ | げむおた街道をゆく

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1574年、伊勢長島の一向一揆討伐に向かう織田軍の中に一人の若武者が居た。
彼の名前は森長一。数え年で17歳の森少年は、織田信忠の部隊にいた。

やがて進軍するうちに信忠の部隊が、一向衆と交戦に入る。
その時、信忠の近くに居た森少年は信忠の独り言を耳にする。

信忠「アイツ等邪魔だなぁ…。」
 

これを聞いた森少年は、こそこそと持ち場を離れると、

小舟に乗り込み自分で舟を漕いで対岸へと上陸した。
…一向衆だらけの対岸へと単身で。

小舟から降りると、目に付く連中から手当たり次第に斬りかかり始める森少年。
一向衆もまさか小舟で一人で乗り込んで来るアホが居るとも思わず流石に混乱状態に。

その頃、対岸が騒がしいなと思ったら、

森少年が消えている事に気づいた森家家臣団の皆さん。

「なんてこったい。」

と大慌てで渡岸。
 

先に乗り込んできた変なガキに面食らっているうちに、
血相変えた森家の皆さんの攻撃を受けた一向衆は混乱しながら撤収。
 

こうして信忠が目障りに思っていた一向衆は片付いた。

この時、森長一は初陣にして、27もの首級を挙げたという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 鬼武蔵、森長可

 

 

 

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