声をかけるのを忘れて☆ | げむおた街道をゆく

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越前において、結城秀康が城を出て、

温泉に入りに行った事があった。
 

これに出発する前、

秀康は見送りの家臣たちを一人づつ呼び、声をかけた。

ところがこの時、どうしたわけか片倉武兵衛だけは呼ばれず、

声をかけてもらえなかった。
武兵衛はこれがあまりに口惜しく、

面目を失ったと、切腹し、果てた。

武兵衛の切腹を知った秀康は驚いた。
「ついうっかりして、呼ぶのを忘れてしまった。

しかし武兵衛の事を気にかけていない、訳ではなかったのに!」

深く後悔した秀康は、武兵衛の跡目を取り立て片倉家を存続させた。
そしてこの事を生涯、自分への重い戒めとしたそうである。

この時代、武士の面目とは、

生き死にに直結する重大な問題であったのだ、と言うお話。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ 越前松平家宗家初代、結城秀康

 

 

 

ごきげんよう!