若年の頃より、智慮のある人☆ | げむおた街道をゆく

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本多正信は、若年の頃より智慮のある人であった。

大高城を攻めて引き取るという時に諸人は、

「城中にある米をこのままにしては、
たちまち敵のものとなってしまう。

米を取り出して敵に渡さないようにしよう。」
と皆々相談したが、そう簡単なことではなかった。

しかしこの時、弥八郎が、

「米をこのまま置いておいて、一旦敵のものになったとしても、
明日には敵を追い払って、こちらのものにすればよいではないか。

少しも気遣うことはない。」

と言うので、そのままにしたところ、

案の如く翌日には敵を追い払い、
米もすべて味方のものとなった。

その見地は、若年の頃より少しも違わなかったのである。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 狸寝入り、本多正信

 

 

 

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