汝は、将才のみにあらず☆ | げむおた街道をゆく

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小田原が平定され、井伊直政は、箕輪に封ぜられた。
 

移封される前に秀吉が、直政を召して言った。
 

「汝が、10万石(実際は12万石)の封を得たのは、
我が、汝の多大な戦功や働きに感じ入り、徳川殿に勧めたからである。
我の厚意を知ったからには、必ずその事を忘れぬように。」

直政は、拝謝して答えた。
「殿下の御厚意は、この身が終わるまで忘れません。」

続いてまた、秀吉が言った。
「ならばもし、豊臣と徳川の両家が信を失い、

東西兵を構えることになったら、汝は誰の為に忠謀をなすのか?」

直政は、これに答えた。
「私の身命を賭して、死を以てして、必ずや両家の御和睦を成してみせます。」

秀吉は、甚だ感賞して言った。
「汝は将才のみにあらず、治国の事にも長じておるな。」

直政は、天下に、”両兵部”と言われる一人である。
 

小早川隆景は、賞して言った。
「直政は、小身なれども、天下の政道相成るべき器量あり。」

と。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 井伊の赤鬼、井伊直政

 

 

 

ごきげんよう!