小平太は見た☆ | げむおた街道をゆく

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信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

徳川家康と穴山梅雪が、織田信長に、甲州平定のお礼として上京した折りの事。
 

もてなしを受ける家康は、榊原康政を、信長へのご機嫌伺いに出した。

康政、邸内を移動していると、なにやら物騒な音。

何事かと見れば、信長が頭をつかんでぶん殴っていた、接待役の光秀を。

どうやら信長、光秀の家老・斉藤利三を稲葉家に返せと言う命令を、

光秀が聞かなかった事に酷く腹を立てている模様。
 

しかし、その余りの振る舞いに光秀、涙を流して言う。
「私をお取立てしていただいた、そのご恩は莫大でございますれば、

どのような事をされても逆心は抱きませぬ。

しかし、これはあまりの事でございます。」

打ちひしがれた光秀に、近習の森蘭丸、この時、十八歳は、言う。

「日向守様。

あなたは上様と君臣の間柄が、非常に深く、

上様もあなたには心安いから、
このような打擲もおやりになるのです。
ああ、何と羨ましい、ご奉公ぶりでしょう。」

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ ”無”の字の旗指物、榊原康政

 

 

 

ごきげんよう!