先ず形から☆ | げむおた街道をゆく

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本多忠勝が、その家臣達に、このように訓戒したことがあった。

「世間では外見や趣味がおかしくても、志が正しく勇猛であれば、

それを良い武士だと言う。
それも間違いではないが、しかし、我が本多家では違う。
我が本多家の者は、志ではなく、見た目の形から武士の正道に入るべきだ。

何故かと言えば、姿かたちや趣味を見れば、その人間の心根もおのずと見えてくる。
それは心が好むものが、自然と外に現われるためだ。

外見から中に入っていくことで、烏帽子や狩衣を着ているときと、

兜具足を付けている時とでは、
心根の違う事がわかってくる。

そして髪の結い方、衣服の着方、刀脇差の差し方までしっかりと身に付け、

諸事重々しく振舞うよう自らを律すれば、一体に印がなくても、

あれは本多家の者だとわかるようにまでなるだろう。

そのように世間から見られると、自然と自身の心根も律され、

本多家家中としての志を持つようになるのだ。」

そんな本多忠勝の、『先ず形から入れ』というお話。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 蜻蛉切、本多忠勝

 

 

 

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