天正十四年三月。
徳川家康と北条氏政・氏直親子が、伊豆にて、同盟締結のための会見を行った。
一同が集まって先ずは酒宴、と言う時、
家康の宿老である酒井忠次、「余興に」と、
お得意の踊り、「海老すくい」を舞い始めた。
これは今で言う泥鰌すくいのようなもので、相当滑稽な踊りだったそうな。
これに一座大爆笑。
その和やかな空気のまま、徳川と北条の同盟は、無事締結された。
締結直後に、北条側から酒井に向かって一言。
「立派な海老が、すくえましたなあ。」
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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