ある時、織田信長公が、細川藤孝に、
「その方の干支は何年か?」
とお尋ねになった。
「上様と同年であります。」
「さればうまの年か。」
「いかにも、うまの年ではありますが、出来れば変わりたいものです。」
そう申したため信長公は、
「どうして変わりたいなどというのか。」
と仰られると、
藤孝は、
「上様は金覆輪に鞍を置き、一方、私は小荷駄馬であり、つねに背中に重荷が絶えません。」
そう申した所、万座の笑壺に入り、大笑いと成ったという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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