高虎は、漢字の読み書きが苦手だったので、人を招いて話を聞く事を好んだ。
そんな高虎が最晩年、当時一級の儒学者である如竹山人を招いた。
如竹は仕えるにあたり、高虎に条件を付けた。
「身共は田舎者で遠慮する事を知らない。
殿様とてビシビシ教えるが役目と心得ている。
それで良いか?
嫌なら身共の方から断る。」
これに高虎、応えて曰く。
「貴殿のそのようなところを尊敬しておる。
媚びへつらう輩はお断りじゃ」
とまあ、最早、揺るぎない地位を誇る高虎が、このように謙虚に述べている。
高虎の一番面白いところは、この成長っぷりにあると思う。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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