徳川家康が、そろそろ臨終も近くなった頃。
枕元に家臣の一人、藤堂高虎を呼んでこう言った。
「お前は秀吉の頃から、何かとわしを助けてくれた。
その志、死んでも忘れぬぞ。
本当は死んだ後も、なお側にいて助けて欲しいのだが、
わしとお前は宗旨が違うから、
あの世では別々の所に行かねばならぬ、
それだけが心残りじゃ・・・。」
これを聞いた高虎、感じる所があったのだろう。
別室にいた天海僧正に速攻で面会し、
家康と同じ天台宗に改宗する旨申し出たのだった。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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