主君替え、二人目☆ | げむおた街道をゆく

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血だまりの中で、息も絶え絶えになっている阿閉那多助と広部徳平を眺めながら、
与右衛門はつぶやいた。
「もはやここにはいられまい。やがて追っ手がまいるだろう。」

浅井家では同輩を切り殺して出奔したが、

ここ阿閉家では先輩格の中間を、しかも二人も殺してしまった。
 

ちっとも学習しないこの男が、どこをどう逃げたかなど、
もはや誰も書き残そうとはしなかったらしい。
唯一の救いは、殺された中間二人は素行の良くない、

荒くれ者だったということだ。

肌身離さず持っていた感状が功を奏してか、三人目の主君磯野丹波守員昌への仕官は、
比較的スムーズではあったようだ。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 下天を謀る・異聞、藤堂高虎

 

 

 

ごきげんよう!