心配する母・尾崎局の手紙。
その一・隆元宛。
「最近幸鶴丸(輝元)が、私や国司元武の言うことを、ちっとも聞きません。
でも、あの子は私達の言う事はきかなくても、あなたの事は恐れているので、
あなたから私達の言う事も聞くようにと、叱ってもらえませんか?」
その二・元春宛。
「輝元のこと、ひとえにあなたさまと隆景さまにお頼みします。
あの子の親となり力になって欲しいのです。」
「いつも輝元のこと、ありがとうございます。
今回の出陣がうまくいき感謝の言葉では言い表せません。
あの子は幼いので、元春さまにどれだけ御恩があるのか分かっていません。
ですから輝元に代わり、私からもお礼申し上げます。」
その三・輝元宛。
「商人がやってきたようですね。買ったものは誰が選んでくれたのでしょう。
役に立たないものなど間違っても買ってはいけませんよ。」
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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ごきげんよう!