貸した兵糧を☆ | げむおた街道をゆく

げむおた街道をゆく

信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

豊臣秀吉の九州征伐、日向戦線は、とにかく極端な兵糧部速に見舞われていた。
 

その状況の中、毛利家の兵糧船2,3隻が、日向に到着した。
これにより大量の兵糧が補充できた毛利輝元は、

日向陣全体に向けてこのように言った。

「我らのところに多くの兵糧が到着しました。
もし、諸将の中に兵糧が必要という方がありましたら、これをお貸しすることが出来ます。
この兵糧は九州役の終わったあと、京都においてお返しいただければそれで構いません。
今回届いた兵糧のうち、5割をこれに当てるつもりです。

ご入用の方はどうぞ申請してください。」

多くの諸将は未だ兵糧が乏しかったため、

これを聞くと、日向陣のほとんどの諸侯が輝元より兵糧を借りた。

間もなく九州役が終わり、諸将が聚楽に集まった。

輝元に兵糧を借りた諸侯は皆、彼のもとに集まって、これを返そうとした。
ところが輝元、

「あの兵糧は今日このように、戦が終わり皆様が無事に集まれたことへの、

祝いの贈り物だと思ってください。」

そう言って彼らの用意した米を、一粒足りとも受け取らなかった、

とのことである。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 長州藩藩祖、毛利輝元

 

 

 

ごきげんよう!