兼続一人で☆ | げむおた街道をゆく

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上杉景勝、定勝の代まで、上杉家に於いては、

直江山城守兼続一人で、万事国の仕置(行政)、公事(裁判)沙汰までした。

 

訴訟があると、山城守一人にて、傍の人を払い、刀を傍に置いて、
百姓、町人は白沙へ呼び対決させ、侍は座上に呼んで様子を尋ね、

何事であっても大方、その場で裁き賞罰を行った。

 

家中の訴訟も、手形・証文の判形も、兼続一人で事を済ました故、
物事が停滞するということがなかった。

直江は学問多智の分別者故、正しく動理に適っている事が多かった。
彼は元より謙信の傍にて生い立ち、武功も重ねたため、世の覚え、人の信用も厚く、
秀吉公にも重用され、また大御所様(家康)、秀忠様からも重用された。

会津に於いては三十二万国を領していたが、米沢に景勝が移封されると、六万石を賜った。
この時、自身は一万石を領し、

五万石は諸傍輩に分配し、さらに一万石の私領からも五千石を分けて家中に与え、

自身は五千石であったのだが、景勝より新田を開き与え、

また一万石となり、その頃死去した。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 天地人・異聞、直江兼続

 

 

 

ごきげんよう!