景勝をあの姿に☆ | げむおた街道をゆく

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大坂冬の陣の事である。

住吉にある家康の本陣に、伊達政宗、佐竹義宣、上杉景勝が一緒に、
ご機嫌伺いに来たことがあった。

その時、伊達政宗は、猩々緋の袖なし羽織に菊を綴じ付け、

朱鞘の脇指、白銀の打鮫、紅の腕ぬき、という姿であった。
 

佐竹義宣は、普通の黒羽織に五本骨の扇子を大きく付けただけの姿、
 

そして上杉景勝は、黒いとじおりの羽織に金糸で葦と白鷺を縫い付け、

赤い紐を付けて着ていた。

彼らが退出した後で家康は、
「景勝はおそらく、律儀な人間を周りに使っているのだろう。
そう言う者たちが景勝をあの姿にさせたのだろうが、しかし馬鹿げた事だ。」

と、お笑いになった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 不識庵以来の軍法、上杉景勝

 

 

 

ごきげんよう!