景勝公、人見知りのため☆ | げむおた街道をゆく

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関ヶ原の合戦のその後、先の征伐の元凶となった上杉主従が家康へ謝罪のために上洛した。
 

軍神謙信の武名も名高く、そして今や権勢を極める徳川様に堂々と逆らった、

あの上杉が久々の上洛である。
 

市井の人々の噂は高く、かの名物主従を一目見ようと町は見物人で溢れ、
上杉の大名行列の周囲は黒山の人だかりに。
 

そして執政直江は屋敷に残し、景勝一人登城し家康からの沙汰を待つこととなった。
しかしここでも、普段ならお目にかかれない会津の太守を一目見ようと、
小大名や旗本達が用もないのにわらわらガヤガヤと入れ代わり立ち代わり、
景勝の座す間を覗きにやってくる。

「………………。」

ついに徳川方のほうがあまりの見物客の多さに気を遣い、
「景勝公、人見知りのため。」

として部屋に衝立てを置き見物人達から、景勝を覗き見られないようにした。

ちなみに家康から大減封の沙汰を受けた景勝、
相変わらず動じた素振りも見せず、至って堂々した態度で受け入れたそうである。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 不識庵以来の軍法、上杉景勝

 

 

 

ごきげんよう!