賤ヶ岳七本槍の一人、糟屋武則☆ | げむおた街道をゆく

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ある時、黒田如水が、賤ヶ岳七本槍の一人、糟屋武則を呼び出した。

如水、

「そこもとは武勇に隠れなし、近頃は老成もされてきておる。

是非ともせがれの槍の師になってはくれまいか。」

そこで武則は、

「賤ヶ岳のことは天下に知れ渡っております。今更、謙遜するまでもありません。

あの時の槍をご子息に差し上げましょう。」

と快く返答した。(槍を与える→弟子にする、ということですね。)
 

というわけで、早速屋敷から槍を取り寄せたのだった。

さて、二人の前に来た長政は、常々、

「自分ならば賤ヶ岳くらいの功名は、いつでもあげてみせるぜ!」

と思っていたので、
父の命令だからと頭は下げたが、槍を手に取らずにこう言った。
「古来より槍で功名をあげた人々が、師匠についたとは聞いたことがありません!」

武則は、

「こいつは槍働きというものが何なのか理解してやがる。

大手柄を立てる大物になるにちがいない。」

と思ったそうな。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ 関ヶ原の功労者、黒田長政

 

 

 

ごきげんよう!