忠興の隠居☆ | げむおた街道をゆく

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細川忠興が、隠居した頃のお話。

新たに当主となった忠利に、小倉城をゆずった忠興は、中津城を隠居場にした。
さて、いざ隠居してみると、家臣たちがぱったりと挨拶に来ない。

確かに静かに余生を過ごしたいといった。
だがこれはどういうことだ!

「忠利!まさかお前が、わしのところに家臣が挨拶行かないようにと、

言っているのではないだろうな!?」

こんな書状をもらった忠利、当惑し、家臣に、

「とにかく大殿様にご機嫌伺いするように!」

と大慌てで要請。


次の日から中津城には、ひっきりなしに家臣達が尋ねてきた。

その、あまりの多さに忠興も閉口。

「誰がこんなに尋ねて来いと言った!?用のある人間だけ来ればいいのだ!」

と、やっぱり立腹。

困った爺様である。
 

しかし、そのしばらく後に、
「この間はわがままを言ってすまなかった。後悔している。」

と、反省文を送ってきたりもした。
 

案外可愛げもある爺様であった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 激情の人、細川忠興

 

 

 

ごきげんよう!