我は価を重んずるにあらず☆ | げむおた街道をゆく

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ある人物が、細川忠興の所有していた名物の茶入をいたく気に入り、

熱心に頼み込み、遂にその茶入を譲って貰った。
 

そしてその謝礼として、銀千枚と青江の刀を忠興に贈り、

それに因み、

『青江の茶入』

と名付け深く愛用した。
 
忠興を強欲な人物と批判する声もあったのだが、
青江の茶入を譲られた人物はというと、むしろ安すぎると考えていた様で、

後日改めて銀千枚を贈った。

忠興はこれを辞さずに受け取りつつ、
「我は価(あたい)を重んずるにあらず、人に懇望せらるれば、
其の価を論ぜず、唯義に依って、之を興(あた)ふるのみ。」

と語ったという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 激情の人、細川忠興

 

 

 

ごきげんよう!