福島正則に改易宣告が下った。
幕府の使者が江戸の福島邸に訪れて改易の次第を告げると、
それを穏やかに聞いていた正則、
「しばし待たれよ。」
と言い、部屋を後にした。
その後帯刀せずに現れた正則、は幼い娘二人を引き連れ、座ると涙を流し、
「徳川家には忠義を尽くしたつもりではあったが、
まさかこんなことになるとは思わなかった。
妻子全員殺め、使者のお前も刺し違えんとしたが、
刀を抜いて娘を見ると斬る事ままならなかった。
これは仕方が無い、幕府の意向に従おう。」
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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