広島城普請のおり☆ | げむおた街道をゆく

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福島正則が、安芸に入部して、広島城の普請のおり、

正則は石垣の据え方が悪いと、近江坂本より雇った穴太衆たちを叱りつけ、

さらに石垣の普請を担当する、丹波、石見、久之丞といった者たちにも、
「お前たち一人ひとりの首を切ってやるぞ!」

と、散々に叱りつけた。

さらに気が治まらなかったのか、

元織田秀信の家老であった木造大膳(長政)の持ち場へ行くと、
「木造殿は岐阜中納言(秀信)をしたいままにあしらっていたというが、

それは間違いだったようだ!」
そう罵り、散々に叱りつけた。

 

木造大膳は、面目無く無念に思い、そのまま宿舎へ帰り、
「只今このように主人より叱られた事、不覚である。

もはや男として立つことも出来ない。
二万石の所領と軍役の人数をみな返納し、船にて上方へ退く所存である!」

そう言って支度を始めたところ、

石見、丹波、久之丞その他組頭の衆がやってきて様々に異見し、
そうしてどうにか、留まることになったという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 岐阜城攻め、福島正則

 

 

 

ごきげんよう!