愛宕に武運を☆ | げむおた街道をゆく

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徳川家康と豊臣秀頼の、二条城会見が終わって後日のこと。

家康は近臣と雑談している時、こんな事を言った。
「去る三月、加藤清正は秀頼に供奉して上洛したが、彼は退出の時、

西天の方に目を注いだ。
これについてお前達は何故だと思うか?」

しかしこの問に、答えられるものは一人も居なかった。

暫くして家康は言った。
「秀頼の上洛に供奉するのは非常に大切な役目であった。

だから清正は、二条城の西方にある愛宕山に大願を掛けたのだろう。

そして、恙無く帰城に及んだ。

故に心の中で、愛宕の方を拝したのであろう。」

後に清正の家臣であった中井氏の著述した爲人妙という書にも、

愛宕の勝軍地蔵において、この時、清正が当山の大善院で護摩を執行し、

秀頼の武運を祈ったと書かれている。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ 蔚山城の戦い、加藤清正

 

 

 

ごきげんよう!