毛利元就が、まだ元服したばかりのある日。
元就は、大内の命令で明の使者を接待することになった。
下関から陸路で京都へ上がる道筋、吉田を通る一行をもてなせとの、
大内からの命令である。
毛利の当主は現在不在。
必然的に元就が供応役を仰せつかることになったのである。
そして元就が明の使者を接待している一行の中に、
朱良範と言う男が居た。
この男は元就の敬礼を見るや否や、
いきなり席を立ち上がり別室へと消えてしまう。
そして戻ってきたかと思うと一通の文を元就に手渡したのだった。
朱良範は今すぐ手紙を読むよう、元就に催促する。
そして以下の内容が僧侶によって読み上げられた。
『元就の顔は中国の皇帝そっくりだね。
目と声は秦の始皇帝。顔は漢の高祖帝。背格好は唐の太宗皇帝に激似だよ!
つまり君は将来病気しないし長生きするし、十人くらいの子供に恵まれて
家も長く続んじゃないかな。』
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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