毛利元就がまだ松寿丸と名乗っていた頃に、厳島神社へ参拝に行った時、
その側近に、「何を願った。」と質問した。
側近は、「松寿丸様が安芸一国を支配できますように。」と答えた。
それに対して元就は、
「何故天下統一を願わなかったのだ?天下の主になると祈願して、
ようやく安芸一国といった所だ。
それなのに、最初から安芸一国しか目指さなかったのでは、
安芸一国すら取ることはできまい。」
と答えたという。
そんな元就であったが、遺言では天下を目指すなと言い残している。
輝元の器量を心配したのであろうか。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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