大友宗麟は、島津氏との対決を前にして、
軍師・角隈石宗に出兵に適した日付を占ってもらった。
すると石宗は出兵を中止すべきと言い出した。
その理由は三つあった。
「第一に宗麟様は今年、四十九歳で厄年にあたります。
第二に未申の方角に出兵するのは、方角がよろしくありません。
第三に去年より彗星があらわれ、その光の尾が西に靡いているのは、
不吉なことがおこる兆候であります。」
石宗はそう忠告したのだが、宗麟は自分の意思を曲げずに出兵した。
そして宗麟は耳川の戦いで取り返しのつかない敗北をきっしてしまう。
もし石宗の忠告通りにしていたら、
大友氏の歴史は変わっていたかもしれない・・・。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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