木曾義昌を酷評☆ | げむおた街道をゆく

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織田信長の甲州征伐の折、

諏訪の寺へ本陣を据えるため入る折に、

信長は、木曾(義昌)に軍勢を見せるべしと思われたためか、

「従う大名小名、一人も騎馬してはならない。歩行にて我が馬の先へ立つように。」

と命じ、五千人の人数皆、信長の御先を歩んだ。

その頃、

燻革(ふすべがわ)のたちつけ(膝から下の部分を脚絆のように仕立てたもの)が、
流行っており、殆どはその装束であった。

寺の門前にて菅谷九右衛門(長頼)が信長に申し上げた。

「木曾殿がここに参られました。」
 

信長は、

「寺に入れ、ここで礼を申させよ。」

と命じ、木曾義昌を寺の中に通すと、
礼を述べる木曾に対し、

黄金二百枚を台に積んでこれを与えた。
 

この時、木曾義昌は台を持ち上げてこれを戴こうとした。

後に信長はこう言った。
「木曾はうつけ者であるな。二百枚を積んだ台が持ち上がるものか。

ああいう時は台に手をかけ頭を付けて礼をするものだ。

山家の遠国者は何も知らぬ。」

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 第六天魔王・織田信長、目次

 

 

 

 

 

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