躓いた老人☆ | げむおた街道をゆく

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前田利家が、筑前守だったころの話。

ある日、利家の屋敷に、何某という老人の来客があった。
 

ところがこの何某、利家の部屋に入る折に袴の裾を踏み、

盛大に転んでしまったのである。
 

これを見た利家の近習が笑いまくった。
 

しかし利家は、これにブチ切れ。
「年とりゃ誰にでも起こりうることなのに笑うとは何事か。

よっしゃ今笑った奴はクジ引け。当たりが出たらそいつは死刑。」
と、いきなり死のクジ引きをおっぱじめるものだから、

焦ったのは何某老人である。
 

自分が転んだくらいで人が死んではたまらんと、

何とか利家をなだめすかし、近習たちは命拾いしたそうだ。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 槍の又左・前田利家、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!