慶次と小姓☆ | げむおた街道をゆく

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晩年の慶次には可愛がっていた稚小姓がいた。
 

ある時、

「わしはもうすぐ死ぬ。主人が死ねば、家臣もそれに殉ずるのが道理だが、
お前はヘタレだから、そんな事できないだろうなぁ。」
 

と戯れてみると、それに腹を立てた稚小姓、
「そのような事はありません。私の覚悟をお見せいたします。」
と、服を脱ぎ捨て刀を手に取り、

腹を十字に裂き、喉を貫いて、慶次の目の前で果てた。

「なんという事だ。わしの悪戯で若者を死なせてしまうとは。」
慶次は深く嘆き悲しみ、その数日後、失意のうちに亡くなったという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 花の慶次・前田利益、目次

 

 

 

 

 

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