かぶき者の入浴☆ | げむおた街道をゆく

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前田慶次が上杉景勝のお供で江戸に行った際に、

同輩と銭湯に行くことになったが、

慶次は銭湯の風呂にふんどしに脇差を差したまま入った。
 

それを見た同輩は、
「あのかぶき者が脇差を差したまま風呂に入ったぞ!」
と言い、後から入った同輩も慶次の真似をして、

ふんどしに脇差という格好で銭湯に入った。
 

その慶次は風呂に入ったあと、板の間にでて、その脇差をスルリと抜いた。
なんと、脇差の中身は竹のへらで、それをもって、

足のうらの角質をこそげているではないか。

他の者の脇差はみな本物なので、

刃物・つか・下げ緒もびちょびちょになってしまった。
 

同輩は、

「また慶次にだまされた。」

と怒ったが、

慶次の真似をしたという後ろめたさもあり、

誰も慶次に文句は言えませんでしたとさ。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ 花の慶次・前田利益、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!