武士二人が口論☆ | げむおた街道をゆく

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立花宗茂が、幼少の頃の話。

宗茂が城下町を歩いていると、突然騒ぎが起きた。
若い武士二人が口論となり、ついに真剣を抜いて決闘となった。

周りの町人たちはあわてて逃げ出した。
 

だがその様子を見ていた宗茂は、

その場に立って笑顔で見守っていた。

 

宗茂の近習は驚いて駆け寄った。
「若!そばにいては危のうございます。早く逃げてくだされ!」
だが幼い宗茂は笑って答えた。
「あの二人は父の家来だ。皆が逃げ回れば大騒ぎになり、
二人は処罰されるだろう。

父の息子の私がここで笑って見守っていれば、

ただの喧嘩として大事にはならないであろう。

あの二人は父の大事な家来であるから、私はここで見守っているよ。」

と二人を見守り続けた。
 

宗茂の言葉を聞いた二人は、すぐに刀を鞘に納め、和解した。

周囲の者は宗茂を、

「さすがは鎮種(高橋紹運)の子、大将の器である。」

と賞賛を惜しまなかった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 忠義と剛勇は鎮西一・立花宗茂、目次

 

 

 

 

 

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