借金の仕方☆ | げむおた街道をゆく

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島左近は、筒井家を出て牢人となったが、収入がないので生活が苦しくなった。
左近には、吉野に住んでいる金持ちの親戚がいて、

この者に借金を申し込んだが、
この親戚は欲深のドケチで、冷たく断られた。

そこでいろいろ思案した左近は、

口のうまい人を探し出し次のような口上を述べさせることにした。
「この前に借金を申し込んだけど、

貸したくないなら貸してくれなくても結構だ。
しかし、オレが借金を申し込んだのは、

あなたが大切な親戚だからなのだ。
そもそも、金銀財宝を人に施すものは、

子孫が永久に繁栄し家がますます栄えるものだ。

逆に、施しをしないものは、災害をかならずこうむるというジンクスがある。
その話を聞いたゆえに、あなたに災害が被らないように借金を申し込んだのだ。」

それを聞いた親戚は欲深の性格だったので、

使者の口上にコロリと参って左近に、

十分過ぎるほどの金を貸したという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 三成に過ぎたるもの・島左近、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!