直茂夫妻の粥☆ | げむおた街道をゆく

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ある寒い日の夜に鍋島夫妻が火鉢の前で、
「今日は火鉢に当たっていてもとても寒い。

領民はどうすごしているのだろうか?
百姓はわらを燃やして暖を取っているのだろう。

しかし、牢に入っているものたちは、
温まる術が何もなくさぞ辛いことであろう。」
といったことを話し合っていた。

翌日、家来が夫妻のところに呼び出され、
「領内の牢屋に入っている罪人の数を至急調査しろ。」

と命じられた。
家来は不思議に思いながら、とりあえず急いで調べ上げて報告すると、

夫妻は、
「その人数分の粥を作らせ、冷めないうちに牢屋に運んで罪人たちにふるまえ。」
と命じた。

 

粥はすぐさま罪人たちの元へ運ばれ、罪人たちは夫妻の暖かい心に触れて、
涙を流しながら粥を食べたそうな。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 佐賀の雄・鍋島直茂、目次

 

 

 

 

 

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