和歌で旧友の心を知る☆ | げむおた街道をゆく

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尼子一族の一人である尼子勝久を擁立した山中鹿介は、

当時毛利家に仕えていた尼子の元家臣で、

真っ先に合流するはずと考えていた神西元通から何の連絡もないことを不審に思い、

叔父の立原久綱と相談して、
本心を探る為に使者として僧を派遣した。

 

僧が扇を差し出しながら、

「山中殿と立原殿は、神西殿と盟友でしたが、

今は敵味方に分かれ会う事も難しい。

お二人は、ここは一筆頂いて本人と 

対面しているかの様な気持ちで、

それを眺めようとおっしゃっていました。」

と述べると、元通は、

「古柄小野の本柏」(ふるかわおののもとかしわ)と書いて与えた。

これを受け取った鹿介と久綱は、扇の文句は

「石の上 古柄小野 本柏 もとの心は 忘れなくに」

という古歌の一節で、元通は旧交を忘れていないのだと判断。

再び僧を派遣したところ、

元通は尼子再興軍に参加する事を表明したのだった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 山陰の麒麟児・山中幸盛、目次

 

 

 

 

 

 

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