守光居士という長寿の者がいた☆ | げむおた街道をゆく

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最上義光の時代、大和の高島に守光居士という長寿の者がいた。


百二十歳を超えていて昔のことも知っているので、

多くの人々が昔話や長寿の術を学んでいた。
 

義光も興味をもって招き、乱世の興亡についてでも聞いてみようとした。
そうして数時間も話してみたが、どうにも無駄なことしか覚えていない。

そして長寿のこつといえば、暑さ寒さや湿気を避けて、

ただ一人超然としてストレスをためず、嫌だと思うことはしないということだとか。
義光はこれを聞いて、
「あなたはそれでよかろうが、

我々のような(領民をおさめる)立場では役に立たないことですな。
家臣もあなたの長寿の術を学んだらば、

仕事をやめて私にまじめに仕えなくなるでしょう。」
と述べ、居士を送り返した。
 

義光曰く、

「人の知恵は金銀のようなもの、はかりしれない財産をたくわえるようなものだ。
そうはいっても、仕事をしたり俗世の銭勘定も必要だ。

このことを考えねばならない。」

とのこと。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 出羽の驍将・最上義光、目次

 

 

 

 

 

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