供の者たちへの気遣い☆ | げむおた街道をゆく

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伊達政宗公は、雪雨の時は申すに及ばず、暑天の時分も、

御供衆から馬廻りの徒衆に至るまで、笠を付けることを許されていた。
 

御旅行中でも御国中であっても、

「町に入るときは笠を脱ぐようにするのだ、しかし道中においては苦しからず。
町々には諸国の者がいるので、人の口を考えねばならない。

しかし町を出てしまえば、いつものように笠を着けるのだ。」

と、特に心付けをされていた。

 

また、政宗公は日に幾度も水を飲まれたが、良き水のあるところでは、
徒衆から供をしている家臣たちに、

「ここには良き水があるので、皆々も飲み、

下々にも飲ませ、馬の口も洗わせるようにせよ。」

と仰せ付けられ、どれほどお急ぎの道中でも、その場所で馬からしばらく降りて、

下々徒の物まで水を飲ませ息をつがせ、その上で馬に乗られた。

誠にこのようにかたじけない事ゆえに、

伊達家中の者達は手足を軽々と下々に至るまで勇み、
御供を仕ったのである。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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