御前落とし☆ | げむおた街道をゆく

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北天の斗星こと安東愛季は、戸沢氏との合戦で陣没した。
 

後を継いだのは若干12歳の安東実季。

これに強い不満を抱いたのは叔父の豊島道季だった。
 

彼は小野寺氏や戸沢氏と同盟し、謀叛を計画した。
実季の湊城を攻めるには安倍千寿丸の双六城が邪魔である。

そこで先ず、双六城を急襲した。
突然の攻撃に双六城は落城、安倍千寿丸は自害し、

奥方は崖から身を投げた。

これを重く見た実季は、

自ら出陣するも敗れ、湊城も奪われるなど苦戦したが、

檜山城に籠り道季を撃退した。
徐々に盛り返した実季はついに道季を大破し、

道季は討死したとも落ち延びたとも伝わる。
 

道季の奥方も落ち延びたが、双六城のあたりで囲まれ、

もはやこれまでと崖から身を投げた。

そこは奇しくも、安倍千寿丸の奥方が身投げした崖であった。

いつのころからか、二人の奥方が飛び込んだ場所は、

「御前落とし」

と呼ばれるようになったという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 秋田城介・安東実季

 

 

 

 

 

ごきげんよう!